飼っているパグの様子がおかしい…。
髄膜脳炎(パグ脳炎)と診断されて心配…。
今回は、パグの病気の中でも一番心配な『壊死性髄膜脳炎』通称パグ脳炎について解説します。
パグ脳炎はできるだけ早期発見・早期治療をすることが重要です。
一度かかった場合、完治するような病気ではありません。
治療法が確立されていないので、これ以上被害が広がらないように進行を止める対処療法で処置をします。
我が家で飼っているパグの「こむぎ」も、小さな頃に短時間だけ進行した可能性があり、現在は再発しないように注意して生活しています。
公式な予防法や治療法ではありませんが、フードに含まれる小麦のグルテンへのアレルギー反応がある場合に、脳のタンパク質とグルテンが結びつき、脳の細胞まで攻撃してしまう場合があるという報告があります。[引用元]
また、関西や九州での発症報告が多いという報告もあるので、産まれがどこなのかも一度チェックしてください。
この記事を読んでいただければ、パグ脳炎について今分かっていることについての大部分を知ることができるはずなので、ぜひ最後までお読みください。
パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)ってどんな病気?早期発見、早期治療で食い止めよう
パグ脳炎の正式名称は「壊死性髄膜脳炎」
パグ脳炎の正式名称は「壊死性髄膜脳炎」と言います。
通称「パグ脳炎」と呼ばれ、パグに発症することが多いことからそう呼ばれています。
英語名は、「NME(necrotizing meningoencephalitis)」です。
パグ脳炎の症状|別の病気でも同じ症状が出る可能性あり
パグ脳炎の代表的な症状は以下です。
- けいれん
- 足に力が入らず立てなくなる
- その場でぐるぐる回る
- 首を傾けたままになる
- 目が見えなくなる
- 性格が変わる
これらの症状は他の脳の病気でも発症する可能性があり、症状のみでは病気を特定できません。
上記のような症状が現れたら、すぐに動物病院に相談しましょう。
パグ脳炎の前兆は?突然のけいれんや震えに注意する
軽い前兆には気づきにくく、突然のけいれんで気づくことが多い病気です。
また、足に力が入らない、震える等の症状が出る場合があります。
パグ脳炎の治療法は?|治る病気ではないので早期発見、対処療法でダメージを最小に抑える
脳MRIで検査し特定しますが、有効な治療法はありません。
抗けいれん薬などによる対処療法で進行を止め、症状が悪化しないようにキープします。
そのため、早期発見、早期対処が重要です。
先に書いた症状が見られたらすぐに病院へ相談してください。
パグ脳炎にかかった場合の余命は?進行スピードによって差があります
余命は、進行スピードによって変化します。
早い場合には数週間で急死することもあります。
進行が遅い場合は数か月です。
ただし、早期発見により4年以上生存したケースもあります。
パグ脳炎が発症する原因は?原因不明だけど、傾向は少しずつ見えてきている
パグ脳炎が発症する原因は今のところ不明です。
脳細胞が壊れ始め、腐敗から感染が広がってしまうという病気です。
遺伝的な問題の可能性が高く、パグ脳炎にかかったパグの家族も発症しやすい傾向にあります。
パグ脳炎の因子を持つパグは、ブリーダーさんの努力により少なくなっていると言われています。
ただし、「パグ脳炎の発症報告は関西と九州に多い」という情報も見受けられますので、ご注意ください。
●関西と、九州に在住のパグちゃんが多い。
これは、過去から現在まで、松木先生のところに送られてくる相談の患者データが、何故か関西と九州に集中するそうです。最近は東京なんかは、ほとんど見なくなったと言われてました。
[引用元]
また、小麦のグルテンが原因の可能性があるという情報もあります。[引用元]
パグ脳炎の予防方法は?|予防は困難。毎日の健康確認が大事
パグ脳炎の予防は遺伝的な問題であり、原因が特定できていないので困難です。
早期発見・早期治療をするために、まずは毎日健康を確認することが重要です。
上記の情報を踏まえると、小麦が含まれていないフードを与えたり、可能であれば購入時に家族がパグ脳炎にかかっていないかを確認したいです。
小麦が含まれていないフードは「グルテンフリー」と呼ばれています。
また、穀物を含まないことを表す「グレインフリー」というものもありますが、ポテトや豆類などを含むかどうかなど定義が定まっていませんので、原材料を見て判断してください。
我が家で使っているのはこちらのフードで、5kgが定期配送で10%安くなるので使っています。↓
我が家の「こむぎ」は尿路結石になったこともあるので重宝しています。
室内犬用もあり、トウモロコシが入っているのでグレインフリーではありませんが、小麦の入っていないグルテンフリーなので予防になるかもしれません。
こちらの方が6㎏で同じ値段なので安いです↓
パグ脳炎にかかりやすい犬種は?
パグ脳炎にかかりやすい犬種は以下です。
- パグ
- シーズー
- マルチーズ
- ヨークシャーテリア
- ペキニーズ
- チワワ
- フレンチブルドック
- ポメラニアン
- パピヨン
- ミニチュアダックスフンド
- ボストンテリア
パグ脳炎にかかる確率は?何歳でかかりやすいの?
4歳以上で約1000分の1と言われています。
年齢が高いほど、症状の進行スピードが遅く延命しやすいです。
女の子が若干高めですが男女による違いはほとんどありません。
4歳あたりから発症確率が高くなる傾向にあります。
詳細は引用元のサイトをご覧ください。
パグ脳炎の闘病ブログ
パグ脳炎闘病ブログを一覧にまとめました。
1日でも長くチョコと一緒に幸せに暮らそう~パグ脳炎と診断されて~
パグ脳炎が治ったという報告はありますか?|パグ脳炎は完治することはありません
以下にパグ脳炎が治ったとされる報告がありました。
しかし、パグ脳炎は治る病気ではありません。
脳細胞が壊死してしまうので、その部分はどうしても元の状態に戻すことができないのです。
だから、早期発見、早期対処でキープすることが重要です。
パグを飼っている方は、ぜひ毎日の健康チェックをして、異常を感じたら動物病院に相談してください。
まとめ
様子がおかしいことを確認したらすぐに動物病院へ相談し、早期発見・早期治療をすることが重要です。
とにかく被害が広がらないように進行を止めてもらいましょう。
小麦のグルテンへの反応は公式な原因ではありませんし、グルテンを避けることも公式な予防法ではありませんが、試してみる価値のある情報だと思います。
私もパグ脳炎を発症したパグの飼い主として、できる限りの予防をして、この子が自分の人生を「楽しかった」と思えるように協力していきたいと思います!
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