パグが鼻水を出している時の対処方法!病院が必要か色と身体の調子を確認しよう

いつもより鼻水が多く出ている…

ちょっと呼吸が辛そう…

パグの鼻が湿っているのは健康な状態ですが、目に見えるほどの鼻水を何度も見かけるならちょっと注意が必要です。

鼻水は普段は自分で舐めてしまって、あまり見かけることはありません。だから、垂れるほどの鼻水は、何かの病気のサインかもしれません。

  • 苦しそうならすぐ病院に相談する
  • 他に異常が無いなら順番に必要なことを確認する

パグは呼吸器が狭い場合が多いので、「鼻水程度ならすぐ治るだろう」と楽観的になりすぎず、しっかり状態を確認してあげたいです。

そこで今回は、以下のような内容をお伝えさせていただきます。

  • 鼻水と身体の調子で原因の目安をつける方法
  • 鼻水ので色で判断する緊急性
  • 悪化してきちゃった場合の対処方法
  • どんな病気になっている可能性があるのか?

詳しく説明しますので、読みたい場所から読んでみてください!

目次

まずは鼻水と身体の調子を確認して、病院に行く必要があるか判断しよう

頻繁に鼻水が出ているところを見かけるなら注意が必要です。

  • 鼻水の色が透明
  • 鼻水がサラサラ(ドロドロしていない)
  • 呼吸が苦しそうじゃない
  • 活発で元気(ぐったりしていない)

以上のように、ちょっと鼻水が垂れただけで他に問題が無いようなら、少し様子を見て時間を置いてみましょう。

鼻水の色が黄色や赤だったり、濃いような状態だったり、呼吸が苦しそうならなるべく早く動物病院に相談して診てもらってください。

パグの鼻水の色はどんな色?症状の重さがわかる鼻水の状態

鼻水の色は以下の3つに分けることができます。

  • 透明
  • 黄色
  • 赤やピンク

それぞれの状態を詳しく説明します!

よくある透明な鼻水

鼻の中の異物を取り除くために出ただけの可能性が高く、生理的なものの場合があります。

ただし、ウイルス感染による症状の出始めの可能性もあるので注意が必要です。

鼻水の量や、硬さを時間を置きながら定期的に見て、悪化していないことを確認してください。

黄色や白っぽく濁っている鼻水

ウイルスや風邪などの症状が考えられます。

膿んでしまっている場合は、鼻腔内腫瘍や歯周病が悪化している可能性もあります。

また、熱があるかどうかを正確に測るのは難しいので、動物病院に相談して診てもらい、原因を特定しましょう。

赤やピンクの血が混ざっている鼻水

鼻腔内腫瘍が重症化していたり、重度の鼻炎による症状の可能性があります。

強いくしゃみが原因で鼻腔内が傷ついただけの場合も考えられます。

ただ、赤やピンクは血が混ざっている状態なので、どちらにしてもすぐに動物病院にご相談ください。

鼻水が悪化している時の対処方法|落ち着いて順番に対処しよう

鼻水が悪化してきたら、大きく分けて以下の2つの対処が必要です。

  • 呼吸が苦しい、鼻水の色に異常→すぐに動物病院へ
  • 長引いている、量が多い→落ち着いて順番に対処

呼吸が辛そうな時、鼻水の色に異常がある時はすぐに動物病院に相談

パグは呼吸器が狭い場合が多く、鼻水の状態によっては危険です。

また、ウイルスによる症状の場合、喉の腫れや呼吸器に異常が出る場合もあります。

  • 鼻水の色や硬さに異常がある
  • 呼吸が苦しそう

以上の状態を確認したらすぐにでも動物病院に連絡をしましょう。

余裕があるなら簡単な対処から順番に

緊急性の無い状態でも、悪化する場合もあります。

放っておかずに、落ち着いて以下の順番で対処していきましょう。

  • 鼻水を拭き取る
  • 普段との違いを確認する
  • 部屋の温度を適切に保つ
  • 床のほこり掃除、空気清浄、におい
  • 長く続くなら動物病院で原因の特定

ここからは、それぞれの対処方法を詳しく説明します!

まずは鼻水を拭き取ってあげる

鼻はある程度濡れている状態が正常です。

あまり強く拭き過ぎず、傷をつけたり乾かないように注意してください。

特に、パグは乾燥しやすい場合があり、乾いた鼻を強くこすると表面が欠けてしまったり、傷がついてしまいます。

こびりついてしまっている時は、暖かいタオルで蒸らして溶かしながら、優しく拭き取ってあげましょう。

食欲や活発さなど、普段と違いが無いか確認する

動きが鈍く感じたり、体がぐったりと力が入らないようなら発熱しているかもしれません。

また、食欲がなくフードを食べようとしないなども、体に異常がある可能性が高いです。

ただし、パグの場合は体調が悪くても食欲が落ちないこともあるので、よく観察する必要があります。

普段との違いを感じたら注意して経過を見守るか、動物病院に相談しましょう。

部屋の温度を適切に保つ

パグは温度変化に弱いので、少し寒いだけでも鼻水などに影響が出ます。

部屋が寒い場合は、冷たい空気が体に入らないようにするために、生理的な鼻水が出てしまう場合があります。

冬は20度以上をキープしてあげましょう。

また、夏は25度以下にしつつ、床付近が寒くなり過ぎないようにしてください。

冷気は低い場所にたまりやすく、人間が感じるよりもパグにとっては寒い状態かもしれないので注意が必要です。

床のほこり掃除、空気の清浄、においにも注意

パグにもアレルギー反応があります。

床のほこりや、花粉によって鼻水が出ているのかもしれません。

異物を吸い込みやすい環境だと、アレルギーではなくても、異物を排出するために鼻水がでます。

また、強いニオイもくしゃみと鼻水を引き起こします。

制汗スプレーやヘアスプレーなどを、パグの近くで使用しないことを心がけましょう。

長く続く場合は動物病院で原因を特定してもらう

長く続く場合は原因の特定が必要です。

早めに動物病院で検査してもらいましょう。

鼻水の状態や、口腔・鼻腔の腫れや異常を確認して、原因を特定して対処してくれます。

また、顔や口の中の形などの先天的な要因まで確認してくれます。

我が家のこむぎもレントゲンで診てもらったら、喉の呼吸器が狭いことがわかりました。

少し太り過ぎということで、ダイエットをしたら呼吸がかなり改善しました!

パグが鼻水を垂らしてしまう原因を把握しよう

ここからは、パグが鼻水を垂らしてしまう原因を学んでいきます。

  • 鼻に何か入ってしまって鼻水が出る
  • 鼻炎が悪化して鼻水が出る
  • 気温が寒くて鼻水が出る

それぞれ詳しく説明していきます!

鼻に何か入ってしまって鼻水が出る

鼻に異物が入ってしまった場合、それを排出するために鼻水が出ます。

生理的な身体の働きなので問題はありませんが、ほこりなどを吸い込みやすい環境だと病気に発展しかねません。

床の掃除や、花粉を空気清浄機でなくしてあげるなど、清潔な状態を保ちましょう。

鼻炎が悪化して鼻水が出る

鼻炎とは、鼻の粘膜が炎症を起こしている状態です。

アレルギーとウイルスどちらの場合でも起こります。

多頭飼いの場合、ウイルスは感染する可能性があるので他の犬に近づけないようにする必要があります。

歯周病や、鼻腔内腫瘍の悪化による炎症の可能性もあります。

鼻水がドロッと濃い状態は膿んでしまっている可能性があるので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

気温が寒くて鼻水が出る

気温が低く、寒い場合にも鼻水が出ます。

冷たい空気が体に入らないように鼻水で身体を守っている状態です。

冷気が溜まりやすい床付近では思った以上に温度が低いです。

パグは人間よりも背が低いので、温度が下がりすぎていないか確認してあげましょう。

鼻水と一緒に起こるパグの症状で原因を特定しよう

鼻水と一緒に出ている症状を確認することで、ある程度原因を特定することができます。

  • くしゃみと鼻水が一緒に出ている
  • 熱と鼻水が一緒に出ている
  • 目ヤニと鼻水が一緒に出ている

それぞれ詳しく説明しますので、該当するものが無いかご確認ください!

くしゃみと鼻水が一緒に出ている

花粉やハウスダストに対するアレルギーの可能性があります。

部屋の掃除をしたり、空気清浄機を使って原因を取り除きましょう。

また、芳香剤やスプレー缶に含まれていることのあるエアゾールや粉類もくしゃみの原因となりますので、使用する際に近づけないように心がけてみましょう。

熱と鼻水が一緒に出ている

発熱はウイルスの感染が原因の可能性があります。

特に肺炎を発症している場合は重症化する可能性があるので、体温が高く感じたり、ぐったりしていると感じたらすぐに動物病院に連れていきましょう。

ただし、人間が感じる暖かさは手の温度との差で決まります。

パグの体温を手で測るのは非常に難しいため、温度計を使うか、動物病院で測ってもらいましょう。

目ヤニと鼻水が一緒に出ている

目ヤニは、アレルギー・ウイルスどちらの原因でも起こる可能性があります。

鼻水同様に、いつもより多いと感じたら他に違いが無いかを確認し、症状が重い場合には動物病院で診てもらいましょう。

パグが鼻水を出している時に発症している可能性のある病気とは?

パグが鼻水を出している場合にかかっている可能性のある病気は以下です。

  • ケンネルコフ
  • 鼻炎
  • 鼻腔内異物
  • 鼻腔内腫瘍
  • 歯周病
  • 肺炎
  • 肺水腫

それぞれ詳しく説明します!

ケンネルコフ|子犬の鼻水は要注意!

ウイルス性の感染症で、治療が遅れると重症化する可能性のある危険な病気です。

生後6か月ほどまではかかる可能性があり、パグの子犬の鼻水が多く出ている場合は動物病院で検査してもらう必要があります。

他の犬に感染するウイルスなので、多頭飼いの場合は他のパグから隔離させましょう。

※人に感染するウイルスではありません。

鼻炎

パグの鼻の奥には鼻腔という場所があり、そこから鼻水を出しています。

鼻腔には、吸い込む空気の温度と湿度を調整する機能があり、においを感じる細胞が集まっています。

鼻炎は、鼻腔の粘膜が炎症を起こして腫れている状態です。

この腫れが鼻水を必要以上に分泌させたり、鼻を詰まらせたりします。

鼻腔内異物

鼻の中に異物が入ってしまった状態を鼻腔内異物と呼びます。

外から吸い込んでしまうこともありますが、食べたものが鼻に逆流してしまう場合も多いです。

パグの場合、くしゃみや、強く吸い込む逆くしゃみで自分で解決しようとしますが、長時間取れなくなっている場合はすぐに動物病院に相談しましょう。

鼻腔内腫瘍

鼻腔内腫瘍によって鼻水が出やすくなる場合があります。

症状に出づらく、見つけにくい病気です。

長期的に鼻水が出続けている場合には、早めに動物病院で詳しい検査をしてもらいましょう。

歯周病

パグにも歯周病があります。

歯と歯茎の間から細菌が入ってしまって起こる病気です。

歯周病による炎症が鼻にまで影響を及ぼし、鼻水を出している可能性があります。

歯の周りに異常がある場合は動物病院で治療してもらいましょう。

肺炎

肺炎は、ウイルスや細菌の感染によって肺に起きる急性の炎症です。

呼吸がしづらく息苦しくなり、身体が異常を感じて鼻水を排出するようになります。

早急に動物病院で診てもらいましょう。

肺水腫

肺の細胞に水が溜まり、空気の酸素と二酸化炭素を交換できなくなる病気です。

こちらも呼吸困難などの理由で、鼻水を排出するようになります。

前足を突っ張ったり、酸素量が少なくなり肌の色が変色するなどの症状がみられる場合があります。

すぐに動物病院に連絡して、診てもらえるように手配してください。

まとめ

パグが鼻水を出していたら、慌てず騒がず状態を確認してください。

「鼻水くらいなら問題ないか」と簡単に放置せず、丁寧に症状を確認しましょう。

重い症状が無くても、長期間続くようであれば病気の前兆かもしれません。

すぐに治らない場合は動物病院で詳しい検査を受けることをお勧めします。

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